「図鑑」と聞くと専門用語がずらっと並んだ専門書というイメージを抱くのはもう過去の話です。そんなイメージを払拭しようとしたのかどうかはわかりませんが、昨今の図鑑界隈はとてもユニークで遊び心満載の本でひしめき合っています。
今回は、遊び心を持ちつつもきちんと専門性も保った図鑑を集めてみました。
夢中になって読み終わった後は、博士気分が味わえるかもしれませんよ。
大人も子供も夢中になるおすすめの図鑑6選
学研の図鑑LIVEシリーズ「昆虫」
この図鑑の大きな特徴が、昆虫を実寸大で紹介していることです。見開きのページすべてを使った迫力あるアップの写真で虫の特徴を解説しています。
また、同じ昆虫でも生息する場所による地域差や見逃してしまいそうな小さな特徴についても網羅されていて、虫好きキッズにはたまらない内容になっているのも魅力です。
これらが余すところなくカラー写真で紹介されており、ワクワク感を増幅させてくれます。
付属のDVD映像はイギリスBBCのネイチャードキュメンタリー番組「EARTH」を使用しているので、躍動感たっぷりで見応えがあります。
子供だけではなくパパも夢中になってしまうかもしれませんね!
昆虫のほかに動物・恐竜・宇宙・鳥も刊行されているので、お子様の興味に合わせて選んでみてくださいね。
35億年のスーパー絵巻
「35億年のスーパー絵巻」は、藻類から始まってティラノサウルスまで80種以上の生き物の進化が、2メートルという長さの年表に所狭しと描かれています。スーパー絵巻と題された名前の通り、圧巻です。
ありふれた図鑑に物足りなさを感じている古生物好きの子供たちにとってこの本は、目新しくて新鮮に映るのではないでしょうか。
また、この図鑑は写真ではなく緻密なイラストを用いて説明されています。図鑑に苦手意識のある子も絵本感覚で楽しむことができる、そんな本になっています。
さわって学べる算数図鑑
子供を算数好きにさせるには、問題を解く楽しさを知ってもらうのが一番の早道です。
この本は「図鑑」と銘打っていますが中身は遊び心満載で、しかけを開く、クイズを解く、実際に組み立てるなどといった体感型の図鑑になっています。問題を実際に行うことでスムーズに理解が進むという具合です。
親子でわいわいボードゲーム感覚で勉強してみるのもいかがでしょうか。
古生物のサイズが実感できる! リアルサイズ古生物図鑑(古生代編)
一般的な図鑑というのは、当然ですが解説の中にそれぞれ体長や体高といったサイズが記されています。現代に生きている動植物なら目にする機会もあるでしょうが、古生物に至ってはあくまで「約」にしか過ぎません。それを、より具体的に、直感的に理解するための方法が一風変わっているのがこの「リアルサイズ古生物図鑑」です。
魚屋の店頭で発砲スチロールに入れられた氷漬けのアノマロカリスが売られていたり、横断歩道を渡るムカデみたいなアースロプレウラと犬の散歩中にすれ違ったりと、生活の一部のように古生物たちが紹介されているという珍妙さ。
思わず夢中になってしまいます。なんども繰り返し読みたくなる1冊です。
チリメンモンスターをさがせ!
チリメンモンスター、略してチリモンは、ちりめんといっしょに乾燥されたエビやカニ、ミニミニかわはぎなどに混じって紹介される、海の中の変わった生き物たちのことです。
それをあえて環境学習として活用するために書籍(図鑑)化するという着想の面白さが、この本をただの魚類図鑑にしていないのだと思います。
ちりめんに混ざっていなければ目にすることもなかったかもしれない摩訶不思議な生き物の正体を知ることができます。
またこの本の本来の目的はチリモンを探すことです。親子や友達同士、クラスにご近所さんと大人数でにぎやかにチリモン探しをしてみてはいかがですか?
冒険図鑑
こちらもちょっと変わった図鑑で、冒険、つまりアウトドアに必須な内容を網羅しています。
シクラメンやジギタリスなどといった身近にある有毒植物が精緻なイラストで紹介されているほか、くつひもの締め方や天気図からの予測、野外でのトイレ、捻挫や骨折をしたらといった緊急時での対応を丁寧な図を元に詳細に解説しています。
家庭用ゲーム機の発展、スマホアプリの普及により屋外で遊ぶことがめっきり減ってしまった最近の子供たちですが、機会があれば思いきり冒険したいはずです。
知らないよりも知っていた方がいい屋外での知識がたくさん詰まったこの本は、そんな冒険心を持った子供たちを夢中にさせてくれる1冊です。
まとめ
図鑑と一口にいっても多種多様な本が刊行されています。
その中でもちょっと変わっていて、身にもタメにもなる本を厳選してみました。
いかがでしたか?ぜひお気に入りの一冊をみつけてみてくださいね!