近年、植物性ミルクに注目が集まっています。
日本では豆乳が定番ですが、世界では豆乳以外にもアーモンドミルクやココナッツミルク、ライスミルクなど様々な植物性ミルクの人気があります。
今回はその中でもライスミルクについて、栄養価や選び方、作り方などとあわせて、おすすめ商品をご紹介します。
ライスミルクとは
ライスミルクとは、白米や玄米を原料として作られた植物性飲料です。
ライスミルクの原料は白米もしくは玄米と水なので、牛乳のアレルギーの方や乳糖不耐症の方、ベジタリアンやヴィーガンで乳製品の摂取を控えている方が、牛乳の代わりに飲むことができます。
また、豆乳を飲めない大豆アレルギーの方も飲むことができます。
ライスミルクの栄養成分と効果
ライスミルクの原料は白米もしくは玄米と水なので、炭水化物、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどがバランスよく含まれているのが特徴です。
特にカルシウムは、ライスミルク100g中に118mg含まれており、牛乳は110mgとほぼ同量と豊富に含んでいます。
炊いたごはん100gと比較して、カルシウムはかなり多く、そのほかの栄養素も勝っているにも関わらず低カロリーなので、朝ごはんを抜いてしまう前に、ライスミルクを1杯摂取するのがおすすめです。
ライスミルクのカロリーと糖質量
ライスミルクのカロリーは100gあたり約47kcalです。牛乳は約67kcal、豆乳は約46kcalなので、牛乳より少なく豆乳とほぼ同じくらいのカロリーです。
また、ライスミルクの糖質量は100gあたり約5gです。牛乳の糖質量は100gあたり約5gなので、糖質の量はほぼ同じです。
糖質制限中、牛乳は1日200ml程度飲んでも良いので、ライスミルクも飲み過ぎなければ問題ありません。
(参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂)・USDA NAtional Nutrient Database)
ライスミルクの味と飲み方
ライスミルクは、ほんのりとお米の甘みが感じられる味がします。
しかし、さらっとしていて少し薄いので、単体で飲むというよりは、グラノーラなどにかけて食べる方が美味しいです。
お菓子作りにも牛乳の代わりに使用することは可能ですが、同じ分量だとうまく作ることができない場合が多いので、研究が必要です。
ライスミルクの作り方
ライスミルクは、炊く前の白米もしくは玄米を、水を定期的に変えながら1日以上、ミキサーで粉砕できる硬さになるまで水に事前に浸しておく必要があります。
これは結構な手間ですし、夏場は衛生的に良くないので、今回は炊いた玄米ごはん(白米ごはんでもOK)で作るライスミルクのレシピをご紹介します。
材料
・炊いたごはん 100g
・水 500ml
作り方
炊いたごはんと水をなめらかになるまでミキサーで攪拌したら完成!
飲み心地などが気になる場合は、布で漉しても良いです。
味はお好みで塩や砂糖、はちみつを加えるのもおすすめです。
出来上がったライスミルクは冷蔵庫で保管し、1週間以内にできるだけ早く飲みきりましょう。
炊いたご飯で作ると意外に簡単に作ることのできるライスミルクですが、毎日飲まれる方には手間に感じる方もいるかと思います。
その場合は、やはり市販のもののほうが手軽でおすすめです。
ライスミルクの選び方
栄養価を重視するなら原料が玄米のもの
ライスミルクの原料には白米をつかったものと玄米をつかったものがあります。
玄米は精米前のお米のことで、精米されるときに玄米の栄養素の約95%が取り除かれてしまいます。したがって、白米に比べて玄米は栄養価が高いので、玄米が原料に使われているライスミルクの方が栄養価が高いと言えます。
栄養価を重視する場合は、玄米が原料に使われているライスミルクを選んでください。
砂糖不使用or加糖
ライスミルクには、砂糖不使用のものと、砂糖などを加えて味が調整されたものがあります。
糖分の摂りすぎに気をつけている方は砂糖不使用のものを選びましょう。
一方、毎日続けてライスミルクを摂りたいと考えている方は飲みやすさも重要なポイントになります。そういった方は、様々なフレーバーのものや、加糖されているものの方が飲みやすい場合もあるかもしれません。ただし、加糖されている方を選ぶ場合には、飲みすぎに注意しましょう。
オーガニックや無添加のもの
ライスミルクの中には、保存料や防腐剤などが不使用といった無添加のものや、JAS認証などのオーガニック認証機関の認証を得たものなど、高品質にこだわったものもあります。
品質にこだわりたい方は、無添加やオーガニックのものを選ばれてみると良いでしょう。
ライスミルクのおすすめ8選
VITARITZ(ビタリッツ)ライスミルク
ライスミルクの中でも美味しいと評判なのが「ビタリッツ」です。
有機米を使用して作られており、砂糖などの甘味が無添加にもかかわらず、ほんのりと自然な甘さがするので人気があります。この甘さは、米を発酵させることによってでんぷんを糖化しているためです。
プレーン以外にも、アーモンド味、ヘーゼルナッツ味、ターメリック味などがあります。
かなり美味しいのですが、オーガニックで無添加なこともあり、値段も高いです。
KIRKLAND(カークランド)オーガニック ライスミルク
カークランドのオーガニックライスミルクは、全てUSDA認証を取得したもののみを使用し、防腐剤・添加物・甘味料・砂糖不使用で作られています。
Amazonは並行輸入品の取り扱いなので高価ですが、コストコで安く手に入れられるようです。
THE BRIDGE(ブリッジ)有機ライスドリンク
1994年に設立されたイタリア米を使用した最初のシリアルドリンクの会社である、ブリッジ社によるライスミルクです。
イタリア産の有機米と、ミネラル豊富なレッシーニ山の麓の海抜450mからの湧水を使用してつくられており、JAS認証を取得しています。
BioSuRice(ビオスライス)有機発芽玄米ギャバライスミルク
有機発芽玄米を原料にしたオーガニックライスミルクです。
乳成分・砂糖・添加物不使用で、JAS認証を取得しています。
発芽玄米を使用していることから、天然のGABAを含有しています。GABAとはガンバアミノ酸のことで、トップアスリートが試合前に摂取したりと緊張する場面などにおすすめです。
白州屋まめ吉 にほんの米乳
現在日本に流通しているライスミルクは輸入品が多いですが、原材料すべてが国産にこだわりたい方は、白州屋まめ吉の「にほんの米乳」がおすすめです。
特A国産ブランド米「梨北米」、南アルプス天然水の伏流水を使用し、国内生産にこだわってつくられています。
アレルギー物質の主要7品目並びに推奨20品目は一切使用せず、香料・安定剤・甘味料も一切不使用の、無添加・無調整です。
全農 お米のミルク
全農の「お米のミルク」は、国産原料、国内製造にこだわり、砂糖不使用で作り上げたライスミルクです。
国産の蒸し白米を100%使用していますが、玄米の機能成分である「イノシトール」や「γ-オリザノール」が加えられているため、栄養をしっかりと摂取することができます。
金沢 福光屋 プレミアムライスミルク
石川県産契約栽培米と霊峰白山を源流とする百年水で仕込んだライスミルクです。
ライスミルクを作るには米粉を溶かす製法があるのですが、福光屋では精米した契約栽培米を麹で丁寧に発酵させています。そうすることで、お米本来の美味しさを引き立たせています。
また、添加物・砂糖・食塩は一切不使用。食品表示法で表示が義務付けられている7品目のアレルゲンと表示が推奨されている20品目のアレルゲンについても一切不使用です。
富澤商店 ライスミルクパウダー
パウダータイプのライスミルクです。
新潟県産のコシヒカリ玄米をパウダーにしたものなので、原材料は水稲粳米玄米とシンプルで、余計なものは入っていません。
お好みで塩や砂糖などをいれて飲むのがおすすめです。
まとめ
ライスミルクを紹介してきましたがいかがでしたか?
栄養豊富なライスミルクをぜひ朝食などに取り入れてみてくださいね!