シードルは古くから世界中で愛されているりんご酒です。
甘口や辛口、様々なメーカーなど、シードルは多数販売されており、どのシードルを選べばいいかわからない方も多いでしょう。
今回はシードルについて、選び方とともにおすすめ商品をご紹介します!
シードルとは
シードルとは、りんごを発酵させてつくったスパークリングワインのことです。
フランスのノルマンディー地方が発祥といわれており、現在では世界中で生産され、愛されています。
また、2014年にはフランス文化遺産にも登録されています。
アルコール度数が2〜8%程と比較的低いことから、お酒が苦手な方にも飲みやすいと人気です。
シードルは商品によってかなり味が異なるので、この後で紹介する選び方をぜひ参考にしてみてください。
シードルとアップルワインの違い
シードルもアップルワインもどちらもりんごから作られるお酒ですが、シードルが発砲しているのに対し、アップルワインは無発砲です。
アップルワインは甘口で飲みやすいものが多い一方、シードルは甘口から辛口まで様々あるのが特徴です。
シードルのおすすめの飲み方
シードルはそのまま飲んでももちろん美味しいですが、アレンジするのもおすすめです。
シードルはあまり癖のある味ではないので、ジュースやリキュールで割っても美味しいですし、アップルビネガーを加えれば、酸味とりんごの香りがより増して美味しくなるのでおすすめです。
シードルに合う料理は
シードルは、フランス・ブルターニュ地方の伝統料理であるガレットと一緒によく飲まれます。
日本でもガレット専門店にはシードルが置いてあるのが定番ともいえます。
そば粉で作られたガレットと相性が良いように、キッシュなどの粉物料理とも相性が良いです。
粉物以外にも、フランスでは魚介類や肉類、チーズなどにも合わせて飲まれているので、おすすめです。
シードルの選び方
甘口 or 辛口
シードルには甘口タイプと辛口タイプがあります。
長期間発酵させたものが辛口で、発酵時間が短いものが甘口です。
発酵時間が長いほうがアルコール度数も高くなるので、お酒が苦手な方は甘口の方が飲みやすくおすすめです。
また、ヨーロッパではシードルはグルテンアレルギー用のビールとして愛飲されているので、辛口はのどごしの良く、ビール好きの方や男性にもおすすめです。
国産 or 海外産
シードルは世界中でつくられていますが、日本でもつくられています。
ワインが産地によって味わいが異なるように、シードルもりんごの産地によって味が変わります。
日本のシードルは、食べても美味しい食用のりんごを単一の品種を使用してつくることが多いため、すっきりとした味わいなのが特徴です。
一方、海外のシードルは、酸味が強い・渋みがあるなどが原因で食用に向かないりんごを使用し、複数の品種のりんごをブレンドしてつくることが多いです。
ですが、食用に向かないりんごを使用しているとはいえ、美味しいシードルになるように工夫してブレンドされているため、コクのある味わいに仕上がっているのが特徴です。
シードルのおすすめ9選
ニッカ シードル
国産りんご100%のスパークリングワインです。
糖類・香料を使用していないので、りんごそのものの味わいが楽しめ、口当たりも爽やかです。
優しい甘さでフルーティな味わいのシードル・スイート、雑味のないスッキリとした味わいのシードル・ドライ、華やかでフルーティな香りとスッキリとしたキレ味のシードル・ロゼ(北海道は通年販売。それ以外は9〜3月の限定販売)の3種類あります。
中でも、シードル・スイートは、International Taste Instituteの2019年度最高レベルである優秀味覚賞「三ツ星」を獲得し、さらに3年連続で受賞した製品に贈られる「クリスタル味覚賞」も受賞しており、おすすめです。
キリン ハードシードル
キリン ハードシードルは、もともと飲食店向けに展開していたものが評判がよかったことから、家庭向けにリニューアルされてつくられるようになった商品です。
りんご果実を100%使用し、ナチュラルでフルーティなりんごの香りを感じられ、すっきりと爽快な味わいが特徴です。
甘くない辛口タイプのシードルで、リキュールを割ってカクテルにするのもおすすめです。
アルコール度数は4.5%です。
サミュエルアダムス アングリーオーチャード・ハードサイダー
全米No.1のクラフトビール「サミエルアダムス」の ボストンビール社によるシードルです。
シードルで全米約6割のシェアを持っています。
リンゴ果汁がフルボディで味わえ、甘みと酸味のバランスが良い、爽やかでフルーティーな味わいが特徴です。
アルコール度数は5%です。
クール・ド・リヨン シードル ブリュット
ノルマンディー地方中心部のりんごの優良生産地であるフィエフ・サンタンヌにあるクール・ド・リヨン社の自社農園で栽培されたりんごのみを使用して作られているシードルです。
ブルターニュ産のシードルと比較して、すっきりとした酸味とフルーティで丸みのある味わいが特徴です。
クール・ド・リヨン社の製品は数々の品評会で多くのメダルを授与されており、このシードルも、2013年IWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション) ヨーロピアン・スピリッツ・プロデューサー部門でトロフィーを受賞しています。
シードル ヴァル・ド・ランス クリュ・ブルトン
シードル発祥の地であるブルターニュ産のりんごを100%使用して作られているシードルです。
香り豊かでコクのある本格的な味わいの辛口、酸味でキレがありつつりんごの優しい甘味が広がる甘口、有機栽培されたりんごを100%使用した中辛口のオーガニックがあります。
アルコール度数は、辛口が5%、甘口が2%、中辛口が4%です。
8〜10℃くらいに冷やしてから飲むのがおすすめです。
2 TOWNS CIDERHOUSE シードル
「100%北西米国産の搾りたてのりんご果汁を24時間以内発酵」「砂糖・濃縮果汁無添加、人工香料・着色料無添加」「商品ごとにワイン酵母を選定それぞれりんごを複数ブレンド」にこだわる、オレゴン州のハードサイダーブランドである2 TOWNS CIDERHOUSEのシードルです。
ニュータウンピピン種のりんごを中心にブレンドした、柑橘系のような香りとグリーンアップルのフレッシュな味わいが特徴のブライトサイダーと、ほんのりピーチやれもんのような香りとフレッシュなりんごの味わいがする無濾過でつくられたアウトサイダーの2種類です。
ザ・ヒルズ・サイダー・カンパニー アップル シードル
代々続く家族経営のりんご栽培農家が作る厳選された良質な4種類の手摘み収穫されたりんごだけを使用して作られるオーストラリア産のクラフトシードルです。
香料・濃縮果実・糖類・フレーバー・水は一切不使用です。
りんごは収穫後3時間以内に冷蔵庫に入れられ、冷蔵庫から出されたら1時間以内に圧搾、14度で14日間かけて発酵、醸造開始から4週間でボトリングされます。
少量生産だからこそ可能になった高品質です。
ギルヴィック プレミアムシードル
フランス・ブルターニュ地方の名門シードル醸造所によるプレミアムシードルです。
ブルターニュ産の青りんごギルヴィック種を100%使用し、収穫してから2週間程寝かせ、りんごの全てをすり潰し、搾汁し、自然発酵で醸造しています。
酸味と甘味のバランスがよく、一口含むと口いっぱいに青りんごの香りが広がるのが特徴で、JAPAN CIDER AWARDS 2018 テイスティング部門二ツ星を受賞しています。
メルシャン おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル
メルシャンのシードルは、りんご果汁を100%使用し、酸化防止剤を添加せずに作られています。
醸造から瓶詰めまで、ワインと酸素の接触を最小限にするメルシャン独自のフレッシュ製法を採用することで、製造時の酸化を抑え、りんご本来の自然な甘さと酸味を感じるフルーティな味わいが特徴です。
アルコール度数は5%です。
まとめ
いかがでしたか?
ぜひ自分好みのシードルを見つけてみてくださいね!